株式会社ネクイノは、女性の健康を支援するオンライン診察プラットフォーム「スマルナ」を提供する医療テック企業です。設立から約7年間、婦人科領域に特化し、女性が抱える生理や避妊に関する悩みを解決するためのサービスを提供してきました。しかし、事業成長の裏には多くの課題がありました。本インタビューでは、Zoukとの協業を通じて、これらの課題をどのように克服し、事業がどのように進化したのか、そのプロセスと成果を詳述します。
株式会社ネクイノ 事業推進本部 本部長 大村学 様
Zoukインタビュアー:
大村様、こんにちは!本日はお時間いただきありがとうございます。
まず最初に、株式会社ネクイノ様および事業内容について教えてください。
株式会社ネクイノ 大村 氏:
こちらこそありがとうございます!
株式会社ネクイノは、2016年6月に設立された医療テックスタートアップ企業です。弊社は「世界中の医療空間と体験をRe▷design(サイテイギ)する」というミッションのもと、テクノロジーとコミュニケーションの力で新しい医療体験の創出に取り組んでいます。
メイン事業は、婦人科領域に特化したオンライン診察プラットフォーム 「スマルナ」 を運営しています。スマルナは、生理や避妊に関する悩みを持つ方々と医師をオンラインで直接つなぎ、ピルを処方しています。また、助産師や薬剤師による無料相談サービスも提供し、ユーザー同士が悩みを共有できるオンラインコミュニティも運営しています。
Zoukインタビュアー:
女性の健康サポートや地域医療格差の解消など、医療支援を通じて社会課題解決に貢献しているのがとても素晴らしいですよね。あとは、トイレで生理用ナプキンが無償で受け取れる「トレルナ」(1*) というサービスも開始されましたよね。今回の取材内容が記事化しましたら、サービスサイトのリンク貼っておきますね。
(1*)トレルナ:torelunaは、トイレで生理用ナプキンを無料で受け取れるサービスです。
https://toreluna.com/
それでは早速ですが、ネクイノ様がZoukとの取り組みをはじめたタイミングと当時、抱えていた課題についてお伺いできればと思います。
株式会社ネクイノ 大村 氏:
Zoukさんとは、2020年4月頃からのお付き合いです。
当時、私たちが抱えていたのは、スマルナの成長に対する2つの課題です。
1つ目は、広告経由のGMV(2*) が停滞していたことです。Zoukさんへ依頼する前はインハウスで広告運用を行っていたものの、ABテスト最適化やランディングページの制作を並行する体制が整っていませんでした。自社で広告効果を最大化するための改善サイクルを回すことが当時は難しく、GMVの伸び悩みがありました。
(2*)GMV(Gross Merchandise Value)= 通販サイトやCtoCサイトなどのプラットフォーム上で顧客が購入した総額:流通取引総額
2つ目は、自社メディアのSEO対策です。オーガニック流入を増やすための施策が不十分で、検索エンジンからのトラフィックが思うように伸びず、ノンペイド領域のGMV拡大にも課題がありました。
Zoukインタビュアー:
ありがとうございます。改めて広告運用とSEO対策の改善は、事業成長するうえで優先度は高いですよね。では、Zoukに依頼した業務内容とプロジェクトメンバーの構成について教えていただけますか。
株式会社ネクイノ 大村 氏:
はい。依頼内容を挙げたらキリがないのですが(笑)
ネイティブアプリが前提でマーケティングプランの策定と広告運用、LP/バナー制作、ABテストオペレーションの構築、サービスサイトリニューアルを含めたSEO対策、TVCMも予定していたのでクロスメディア推計等のサポートなど、非常に幅広くご依頼をさせていただきました。
結果、Zoukさんからは、プロジェクト全体を統括するWebプロデューサー1名、Webディレクター1名、エンジニア1名、デザイナー1名、広告プランナー2名、CRMプランナー1名、データサイエンティスト1名の計8名がアサインされました。
Zoukインタビュアー:
では、具体的にZoukの支援を受けて、どのような結果や変化が生じましたか?
株式会社ネクイノ 大村 氏:
具体的な数字は控えますが、Zoukさんの支援を受けてから広告経由のGMVが大きく拡大しました。ABテストやLP改善のサイクルを迅速に回してもらうことで、広告効果が大幅に向上しているのを実感しました。正直、ABテストの回数などもう覚えていないぐらいの数を実行しましたね(笑)運用から効果測定を最速で回してもらい、Zoukさんのスピード感には驚くばかりでした。
自社メディアのSEO対策については、医療関連ドメインという難しいプロジェクトにも関わらず、しっかりとリニューアルが進みオーガニック経由の流入およびGMVも増加しました。オンライン診療領域に対して競合も多く参入してきたタイミングながら認知度も着実に向上し、ROI(3*)も改善されていきました。
(3*)ROI(Return on Investment)=投資した費用に対する利益の割合。「投資収益率」「投資利益率」とも呼ばれ、費用対効果とも称されます。
また、Zoukさんの支援を受けてから、数字分析に基づいた意思決定が会社として迅速になりました。定点観測用ダッシュボードを構築しこれまで見逃していた顧客の行動パターンや、潜在的なニーズも可視化できるようになったりと、組織としては副次的な恩恵も多くありました。
Zoukインタビュアー:
ご納得いただけた成果をご提供できたようで何よりです。話を聞きながら当時の記憶が走馬灯のように蘇りました(笑)私含め、アサインしたメンバーもネクイノさんのイチ社員かのようにインナーコミュニケーションを取り、深いところまでデータを拝見したうえで日々の改善案を出していましたね。
では、最後になりますが、今後のスマルナ事業の展開や会社としての展望等を教えてください。
株式会社ネクイノ 大村 氏:
スマルナは2018年から約7年間、オンライン診察のプラットフォームとして、特に「生理や避妊に関する悩みを持つ方々」の課題解決に取り組んできました。2025年以降は、今まで以上に女性の人生全体に寄り添う、健康サポートを行えるプラットフォームへと進化させるべく動いています。
「はじめやすく、続けやすい」を核として、ユニバーサルなデザインを提供し、どんなセンシティブな悩みにも我々が親身に対応できる場所を会社として実現しようと動いています。
様々な不安を解消し、医療従事者とユーザーが継続的に寄り添い合える関係を築くことで、メディカルコミュニケーションのギャップをなくし、「世界中の医療空間と体験をRe▷design(サイテイギ)する」を提供したいと考えています。
Zoukインタビュアー:
更なるスマルナの進化が楽しみです。「はじめやすく、続けやすい」という方針が、利用者にとってとても親しみやすく、安心感を与えると思います。
本日はお忙しいなかでのインタビューありがとうございました!これからもよろしくお願いします。
株式会社ネクイノ 大村 氏:
ありがとうございました!こちらこそ、これからもよろしくお願いします!