Iris-Wellnessは、頭痛に悩む患者とその主治医をつなぐ頭痛管理アプリ「ズツノート」を運営する医療スタートアップです。頭痛専門医である前川氏が立ち上げたこのサービスは、頭痛日誌の記録からパーソナライズされた頭痛予報、医師とのデータ共有まで、他にはない機能を備えています。しかし、優れたプロダクトがあっても、ユーザーに届かなければ意味がない——そんな壁にぶつかっていた前川氏が、Zoukとの対話の中でどのように突破口を見つけていったのか、そのリアルなプロセスをお届けします。

医療法人社団 鳳優会 荏原ホームケアクリニック オンライン 頭痛センター長
合同会社Iris-Wellness 業務執行社員
前川 裕貴 (内科専門医、神経内科専門医、頭痛専門医、難病指定医)
Zoukインタビュアー:
前川先生、本日はお時間いただきありがとうございます。まず、ズツノートというサービスについて教えてください。
Iris-Wellness 前川 氏:
ありがとうございます。いざインタビューされると緊張しますね(笑)。
医療法人社団鳳優会 荏原ホームケアクリニックでオンライン頭痛センター長をしている前川と申します。時間や距離の制約を受けず、適切な診断と治療を全国へ届けるためにオンラインの頭痛外来を立ち上げています。また、並行して頭痛に悩む患者さんが日々の頭痛を記録・管理できるアプリ「ズツノート」をリリースしました。
ズツノートは単なる日誌アプリではなく、気圧データと連動したパーソナライズされた頭痛予報機能や、記録したデータを主治医と共有できる機能が最大の特徴です。
国際臨床試験では、頭痛日誌(頭痛ダイアリー)をつけた患者は治療成績が有意に改善した結果もあります(Tassorelli et al. 2017)。 記録が、主治医の処方判断を変え、個々人にあった治療につながると考えています。また、アプリ内には育成ゲームの要素も組み合わせており、続けやすい仕組みになっています。
頭痛専門医として日々患者さんと向き合う中で、「診察室の外でも寄り添えるツールが必要だ」と感じたのが開発のきっかけです。
Zoukインタビュアー:
医師とのデータ共有がユニークですよね。先生ご自身が現場の医師だからこそ生まれたプロダクトだと思います。一方で、Zoukにご相談いただいた当時、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか?
Iris-Wellness 前川 氏:
プロダクトの開発には集中できていたのですが、マーケティングやプロモーション、所謂、集客の部分が完全に後回しになっていました。クリニックのHPには週に3桁のユーザーが訪れていたにもかかわらず、3ヶ月間でズツノートへの登録に繋がったのはたった5人とかで(笑)...転換率がほぼゼロという状況でした。
アプリ自体は自信があっただけに、「知ってもらえれば利用してもらえる」と思っていたはずが、そもそも知ってもらう仕組みができていなかったという現実に気づかされました。
Zoukインタビュアー:
3ヶ月で5人というのは、私たちも驚きました。ただ、プロダクト開発に全力を注いでいる方にはよくある状況で、「良いものを作れば自然と広まる」と考えてしまうのは理解できます。具体的に、前川先生はZoukからどのような支援を受けましたか?
Iris-Wellness 前川 氏:
最初は軽い相談のつもりだったんです(笑)でも、Zoukさんは、すぐに現状把握するためのデータが見える環境を整えてくれました。その上で、UIやUXに関して、具体的な改善点を次々と指摘してもらいました。N1分析から始まりヒートマップでユーザー行動の可視化、サイトのキャッチコピー、ファーストビューの改善案を出してもらったりと、幅広くサポートいただきました。
Zoukインタビュアー:
「ちょっと相談」から始まるケースは多いですね(笑)。前川先生の場合、クリニックHPのSEOは機能していたので、そのトラフィックをズツノートへ繋げる導線設計に集中できたのが良かったと思っています。支援を受けてみて、Zoukのどのような部分が印象的でしたか?
Iris-Wellness 前川 氏:
スピード感と熱量です。昼夜関係なく、気づいたことをすぐに共有してくれるんです。「改善案です!」と言いながら、相談した翌日にはLP構成案や要素設計書を送ってきてくれたときは驚きました(笑)。
熱量は本物で、まるで自分ごとのように一緒に考えてくれている感覚がありました。自分一人では絶対に気づけなかった視点を、次々と提示してもらえたのは本当に心強かったです。
Zoukインタビュアー:
クライアントのサービスを自分ごととして捉えないと、表面的な提案しかできないですからね。成果としてはいかがでしたか?
Iris-Wellness 前川 氏:
改善案をいただいて言われた通りに改修を実行した日から、すぐに数字が動き始めましたね。コンバージョンが僅かだったのが、修正した日に2名、翌日に3名、さらにその次の日には1日で7名が登録してくれました...!プロダクトは変えず、変えたのはユーザーへの届け方だけ——それだけでここまで変わるのかと、、、正直驚きました。
Zoukインタビュアー:
この結果は私たちも嬉しかったです。仰るとおり実行したことは、適切な現状把握とシンプルな導線改善です。前川先生が私たちの提案を受け入れてくれて改修を実行してくださったことも大きいです。最後に、今後の展望をお聞かせください。
Iris-Wellness 前川 氏:
まずはユーザー数を着実に積み上げていくことが目標です。頭痛バーティカルという領域は狭いように見えて、悩んでいる方は非常に多いです。将来的には蓄積したリアルワールドデータを医療研究や製薬会社との連携に活かしていきたいと考えています。
医師として患者さんはもちろんプロダクトと向き合い続ける中で、マーケティングやグロースの面でこれほど深く伴走してくれるパートナーはなかなかいないので、これからも頼りにしています。
Zoukインタビュアー:
ありがとうございます!こちらこそです。ズツノートが多くの頭痛に悩む方々へ届いていく過程を、私たちも一緒に歩んでいけることを楽しみにしています。前川先生、本日はありがとうございました!
Iris-Wellness 前川 氏:
こちらこそ、ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!